「体の半分以上タトゥーを入れたら肝炎に絶対なる」
これ趣味で出会ったとあるおじさんに言われた言葉です
そもそも、肝炎とは感染者の血液が付着した針、インクの使い回しによって感染するもので
そう言う状況なら体半分待たずに感染しますし、管理を徹底していれば安全な訳です。
嘘つくのやめてもらっていいですか?
某掲示板の開設者が頭をよぎりましたが、タトゥーに興味の無い人からの意見なぜそんな考えに至ったのか聞いてみるも
「絶対に肝炎になる」を繰り返すのみ
でた!頑固おじさん
即座にこれ以上は会話にならないなと判断し「ふぁーい」と否定とも賛成ともとれぬ、ゆっるい返事をしてその場を流しました
なぜこのおじさんがこんな考えになったのだろう
人伝で尾ひれがついたものなのか、または周りで半分以上タトゥーが入っている人間が肝炎に感染したからなのか真相は分かりませんが
現在の情報社会。数多の情報があるからこそ正しい知識を得ると言うのは難しいことなんだと思います
彫師が正しい知識を持つのは当然ですがお客様にも全てを知っておけとまでは言いませんが自分のタトゥーライフの為に
正しいものを選ぶ目
精査できる知識
を持っておいて欲しいと思います
インクの安全性
タトゥーインクには水、安定剤、酸化防止剤等、そして色ごとに違った顔料が使われています
よく、金属が入っていて体に害、MRIを受けれないなどと言われている要因がこの顔料という物質です
赤い色を出す為には主にカドミウム、黄色には鉛、亜鉛 緑には鉛、クロム、銅 青にはコバルト、銅 白には二酸化チタン、亜鉛、バリウム ‥‥etc
はい、これ全て金属です
やっぱり危険じゃないかと思考から金属アレルギーを起こしてしまった方、ちょっと待ってください
この顔料はタトゥーインク以外にも塗料、プラスチック着色、化粧品、食品にも使われています。
特に二酸化チタンは白色を出すのに重宝され日焼け止め、ファンデーション、食品ではホワイトチョコ、ヨーグルト、マヨネーズ、チーズにも含まれているのです
そして多くの場所で使われている顔料はOSHAと呼ばれる安全衛生管理規定のもと材質や安全性をメーカーが記すSDSを作成し商品を安全に使用することができタトゥーメーカーでも成分表は公開され規定内の成分であることを確認できます
この規定は年々改正され最近の2021年では大幅にチタンの規定が厳しくなったり、その他の物質にも変更がありより安全に使用することができます
ショップの安全性
インクの安全性がわかりましたが、ここは日本。製品を手に入れるには信頼できるサプライヤーを見つけなければなりません
これについてはお客様がと言うより彫師がもっていないといけない知識なのですが
このことについて書こうと思ったのはあるタトゥー専用の通販サイトを見ていた時、サイト内でのインクの成分説明とそのメーカーの記載が一致しなかったためです
タトゥー専門の通販サイトでもこう言うことがおきるのです。ましてや最近ではAmazon、海外格安サイトで見たこともないどこだかわからないメーカーのインクを目にすることもあります
今は買ったらすぐ始められるキットがAmazonで一万円台で購入することができますし、日本では彫師になるのに免許はいらないので何の知識もない人でも
「はーい!今から自分彫師ー」
ができてしまうってことです
そんな中でのお店選び
サイトがあるから、作品があるからと安心するのではなく、インクなど細かい部分をチェックすることは難しいですが衛生管理などへの取り組みを確認し、自身のタトゥーの不安や質問を伝えやすく信頼のできる彫師を選ぶことをおすすめします
安全の基準については時代とともに変化していっています
常に最新の情報を仕入れお届けお届けできるよう私も日々勉強を頑張っていきたいと思います
また、お客様のご質問等も調べる意欲になりますのでなんなりとお声掛けください